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お客様の声|ピッコロホテル オペラ軽井沢(長野県軽井沢町)

#お客様の声

二世代で紡ぐ「音楽の館」ピッコロホテル オペラ軽井沢
二世代で宿を営む「オペラ軽井沢」。その運営を支えるのが、ainiによるアドバイスと実践的なサポートです。販売戦略の立案から宿泊プランの造成、国内外OTAの管理、自社HPの運営まで、宿の変化や成長に寄り添いながら総合的な支援を行っています。今回は、オーナーの樋泉新一様ご夫婦と、次期オーナーであるご子息・樋泉友様ご夫婦、ご家族の皆様にainiとの取り組みについてお話をうかがいました。

軽井沢の国有林に佇む、“音楽”がテーマのプチホテル

軽井沢の静かな森に佇む洋館風の小さなホテル。「音楽に包まれる休日」をコンセプトに、定年後に夫婦で始めたこの宿は、現在は息子夫婦も加わり、二世代で温かなもてなしを提供。手づくりのフレンチディナーと心のこもった接客が好評で、クチコミでも高い評価を得ています。木漏れ日が差し込むテラスでの朝食プレートは絶品(夏季限定)。鳥のさえずりが響き、軽井沢らしい静けさと癒しが感じられる特別な場所です。

60歳でスタートした、第二の人生としてのペンション経営

(オーナー 樋泉新一様ご夫婦)
2003年3月3日にペンションを開業して、今年で23年になります。もともとは東京で会社員をしており、60歳の定年を機に、親の別荘があった軽井沢で新しい人生をスタートすることにしました。最初は喫茶店でもできれば…という程度の考えでしたが、訪ねてくれる友人たちのために宿泊できる部屋も用意したいと思い、自然とペンションという形になりました。「東京にも近くて、暮らしやすそうね」と、妻も特に反対することなく賛成してくれましたよ(笑)。開業にあたっては、ペンションに研修に行き、食材の仕入れ先や調理法を教えてもらいながら、すべてをゼロから夫婦二人で手探りで進めました。多くの方の協力があって、ようやく形になった宿です。

山﨑さんとのご縁は、2010年にじゃらんの担当者として当館を訪ねてくれたことがきっかけです。当館が開業して7年目頃でした。まだ若い女性の担当者というのも珍しく、とても印象に残っています(笑)。山﨑さんは当時まだ新人で、当館のことや軽井沢の状況について熱心に話を聞いてくれました。他の旅行会社の担当者がほとんど来ない中、同業者のつながりもなく、情報収集に苦労していた私たちにとって、本当にありがたい存在でした。

「軽井沢に来る人は今、何を求めているのか」
「他のホテルではどんなサービスをしているのか」
「他エリアではどんな工夫がされているのか」

山﨑さんが訪れるたびに届けてくれる情報を、いつも楽しみにしていました。

当館をよく知る第三者として、様々な視点でアドバイスを

山﨑さんは当館をとても気にかけてくれます。ですから、じゃらんを退職して独立すると聞いたときには、すぐに当館のサポートをお願いしました。仕事熱心で気さくな人柄、お話もいつも面白く、つい話し込んでしまいます。私たち夫婦は、閑散期の冬にしばらく海外旅行に出かけますが、その土産話も楽しく聞いてくれますね(笑)。仕事の話と旅の話、過去の話と未来の話、なんでもお話ししていますよ。現在は、OTAの管理やホームページの運営、ネット予約の整備など、デジタル周りはすべて山﨑さんにお任せしています。長く信頼関係があるからこそ、当館をよく知る第三者として、経営の判断に迷ったときにも様々な視点でアドバイスをもらっています。

私たちにとっては「業者さん」という感覚ではなく、我が家の経営をよく知る友人のような存在です。今後も息子たち夫婦の良き相談相手として支えてやってもらいたいと思います。

二世代経営へ──私たちに足りない分野をサポートしてくれる存在

次期オーナー(樋泉友様ご夫婦)
2012年4月、三男の私は東京での会社員生活に区切りをつけ、軽井沢へ来ました。翌年には結婚し、妻・直子も軽井沢へ。現在は二人の子どもを育てながら、両親とともに二世代でペンションを経営しています。私が宿の経営に参加した時には、山﨑さんは最初から当館のメンバーのような存在でした。両親からの信頼も厚く、連絡も密に取っており、日々さまざまな情報を共有していただいています。気軽に相談できる貴重な相手です。

軽井沢には同業者の“仲間”という感覚を持ちにくく、相談相手がなかなか見つかりません。同業者同士ではどうしても腹の探り合いになってしまうこともあり、入ってくる情報が限られがちです。そんな中、山﨑さんは私たちにとって一番外部との窓口になってくれる存在で、安心して頼ることができています。

現在、複数あるOTA(宿泊予約サイト)の管理も、すべて山﨑さんにお任せしています。OTA、SNS、HPなど宿の仕事は多岐に渡りますが、家族だけでは知識も労力も行き届かない部分があります。私たちに足りない部分を山﨑さんがサポートしてくれています。プランの値付け、シーズナリティの調整、プラン作成など、販売戦略の設計全般を相談しながら進めています。かつては、じゃらんの売上比率が極端に高く、不健全なバランスになっていましたが、山﨑さんのサポートで自社HPに力を入れた結果、少しずつ状況を改善することができました。

リピーターに支えられながら、世代交代に向けて

軽井沢のペンションでは、二代目が経営を引き継ぐ例はまだ珍しいかもしれません。当館には「オーナー夫婦に会いに来た」と言ってくださるリピーターのお客様が多く、私たちにとってとてもありがたい存在です。ただ、両親も高齢になりつつあり、いずれは私たち夫婦が代替わりする日が近づいていると感じています。

クチコミで高い評価をいただけるのは嬉しい反面、代替わりを機にリピーターが離れてしまうのではないかという不安もあります。また、近年では軽井沢のペンションでも廃業が続いており、持続可能な経営のためにも「オペラ軽井沢らしさ」をどう引き継いでいくかが課題です。

変化を受け入れながら、“わたしたちらしさ”を形に

時代の流れとともに、宿泊スタイルやお客様の価値観も変化しています。現在は山﨑さんの勧めもあり、妻がInstagramの運用を担当。発信を通じて、私たち夫婦ならではのカラーを少しずつ出していければと考えています。インバウンドや一人旅など、新たなニーズも取り入れながら、これからのオペラ軽井沢をつくっていく。両親が築いてきた宿の土台を大切にしつつ、山﨑さんと一緒に、私たちらしい形を模索していきたいと思っています。

information

ピッコロホテル オペラ軽井沢

住所
長野県北佐久郡北佐久郡軽井沢町長倉大日向5664-3
客室数
9
ウェブ
https://www.p-opera.com/