2024.12.22
観光DXセミナーで講師を務めました
投稿日:2024年12月14日
宿と地域の誘客専門家。旅のしごとainiの山﨑愛です。
上田で行われた「観光DX」をテーマにしたセミナーで講師を務めました。
▶︎観光DXセミナー
主催:公益財団法人 長野県産業振興機構
開催案内:https://www.nice-o.or.jp/info/info-57784/
日時:2024年12月3日(火)13:30〜17:00
場所:上田東急REIホテル
参加者:上田市を中心とした観光事業者 約90名(オンライン参加含む)
上田ケーブルビジョン、信州民報の方が取材に来てくださいました。
当日の様子は、こちらからご覧ください。
https://ucv.co.jp/program/report/35402
観光DXセミナーの概要
旅行者のデジタル化が急速に進む一方で、宿泊施設や観光地域の対応が遅れており、業務の効率化や生産性の向上が進んでいない現状があります。上田市を中心に、長野県の観光産業のDXを推進することを目的にセミナーが実施されました。
基調講演は、信州大学特任教授の井出 昌浩先生の「地域観光におけるデジタル活動とは何か。そのために必要な思考とは何か」。二番目の講師として私が、別所温泉でこれまで取り組んできたことや、上田で今後取り組みたいことをお話しさせていただきました。
別所温泉での観光DX取り組みの紹介
別所温泉での取り組みとして二つのことをご紹介しました。
1)旅館組合の公式HPに予約機能を実装
これまでの旅館組合のHPでは宿泊施設の一覧と簡単な紹介、各旅館のHPへの導線があるのみ。ユーザーが予約するにはそこから更に各旅館のHPに遷移する、またはじゃらんや楽天トラベルなどのOTAに探しにいく必要がありました。旅館組合の公式HPに予約機能を実装することで予約ステップを減らしユーザーの利便性を向上。また宿泊施設の販売手数料を抑え収益の確保の効果も得られました。
2)各旅館の公式サイトに英語版テンプレートを導入
インバウンドが徐々に増加傾向にある別所温泉の旅館で、2019年時点で公式HPで英語情報を掲載している施設は1軒のみ。各旅館で制作するには制作費が嵩むため、インバウンド向けの別所温泉テンプレートを制作しました。アクセスや周辺観光情報などの共通部分をテンプレート化したページを各旅館で活用。個別に制作することに比べ、安価でインバウンドサイトを持つことができました。自社HPからのインバウンド予約も増加傾向にあります。
これから上田で取り組んでいくこと
上田市内の宿泊施設の予約受け皿の整備状況を調べてみると、まだまだ改善の余地があることがわかります。予約受け皿とは主に3つ。自社HP、地域のポータルサイト、予約サイト。この3つを早急に整備することで地域の稼ぐ力を上げる取り組みを2025年度には実施します。
具体的には、
1)上田観光協会の公式サイト「上田とりっぷナビ」に宿予約システムを実装
2)事業者向けのHPとして上田テンプレートを制作
3)宿泊施設向けのサービスとして、国内外のOTAの活用サポートを実施
一部、上田観光協会と提携し推進していきます。準備が出来次第お知らせしますが、こちらについて詳しい情報が欲しい方は問い合わせフォームよりご連絡ください。
終了後のアンケートより
セミナーの質疑応答でも、取り組みについてより具体的な質問がいくつかありました。また終了後に名刺交換に来てくださった方や、オンラインで参加した方から、自分の地域でも同様の取り組みをしたいというお声がけもありました。アンケート結果からも関心の高さが感じられます。長野県全体の取り組みとして進めていきたいというお声もありました。この機会に一気に推進を広げていくための取り組みを進めていきます。
▶︎旅のしごと aini (アイニ)
宿と地域の誘客支援
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